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Permalink ローストチキン&クリームチーズサンド (Taken with instagram)
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今日でグーグル出社も最後だ。
グーグル社員になって
3年近く。チームを一から立ち上げ、幸い才能に恵まれたデザイナーのチームも雇うことができた。グーグルにビ ジュアルデザインの原理を導入し、みんなで素晴らしい仕事をしてきた。チームのことは非常に誇りに思う。今後も頑張ってほしい。前途多難だけどね。でも、 僕の方はそろそろ次に行く潮時だ。

他の仕事? ある。その話は次回パート2で。だから辞めるために辞めるんじゃないけども、だからと言って辞める理由に甘い砂糖をまぶして誤魔化すつもりも ない。僕が最初グーグルに心惹かれたのは、その経営規模さ。何百万人に影響を与える力がある? どこにサインすりゃいいのさ? という調子だったね。あい にく当時の僕には、そこに小さな問題があるとは見通せなかった。

グーグル初のビジュアルデザイナーとして入社した当時、既に会社は創業から7年が経過していた。専門に教育を受けたデザイナー抜きで会社運営する期間とし て、7年はいくらなんでも長い。無論スタッフにはデザイナーもたくさんいた。でも大体はコンピュータサイエンス(CS)か人間/コンピューター・インター フェース(HCI)出身の人で、位の高い尊敬されるリーダーのポジションにいる人は一人としていなかった。経営陣(or側近)にデザインの原理・原則に精通した人間が一人もいないのだ。遅かれ早かれ会社もデザイン決定の判断材料が尽きてし まう。新しいデザインを決めるたび、非難の声があがる。説得材料がないところに、疑念がしのび込む。 直感は負ける。「これは正しいムーブ(動き)か?」  エンジニアだらけの会社では問題解決もエンジニアリング任せ。決定はいちいち、単純な論理の命題に摩り替わる。

主観は全部剥ぎとってデータだけ見るのよ。データが裏づけている? OK、ローンチよ。 データが逆の結果? だったら画板に戻って一からやり直しよ。― そうこうするうちデータが決定ひとつひとつの妨げとなり、会社は機能麻痺、ひとつとして大胆なデザインの決断は下せなくなっていく。

そう。グーグルのチームは2つのブルーから1つ選ぶこともできない。あの41通りのグラデーションを試してどれがベターか比べてるという話は本当さ。ついこの間もボーダー幅を3か4 か5ピクセルかで言い争いになって、そんなに言うなら自分の主張が正しいことを証明しろと言われたさ。こんな環境では、やっていけない。こんな瑣末なデザ インの決め事で口論なんて、もううんざりだ。この世界には対処しなくてはならない、もっとエキサイティングなデザインの課題が他にあるのに。

このデータ依存体質のことで、グーグルを責めるつもりはない。僕にはそれで財務に穴が出たとか、ユーザーが減ったとか、具体的証拠を示して、何か悪い結果 に結びついたと証明してみせることもできない。

何十億ドルという株主のドルがかかっているのだ。あの会社には、満足させなきゃならないユーザーが世界に何百万人といる。簡単な任務ではない。グーグルに は勢いがある。経営陣は非常にうまく転がす道を見つけた。入社した時は、会社のデザインの方向性を変えるのも不可能ではないと思っていた。が、グーグルの 方向性は僕が入社するずっと前に固まっていたんだ。グーグルが巨大な空母なら、僕はさしずめ北緯何度か北に進路を向けようと踏ん張る小舟のようなもんさ。

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Permalink 素敵な晩餐。 (Taken with instagram)
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「安全」という「言霊」が生み出す「緩み」

久米:あのー。原子力の事故についてはどうお考えですか?

池上:色んな思いがありますが、ひとつ。「言霊(ことだま)」という言葉がありますね。言葉自体が、魂というか霊を持ってる、それ自体がチカラを持っている、というのがありまして、「原子力発電所は『 安 全 』だ」と建設する時に言ってました。

久米:うん。

池上:「 安 全 だ 」というとね、「じゃあ事故が起こったときにどうしよう」ということになると、「いや、『 安 全 』だから、事故が起きた時のことは想定しなくていいですよ。」という論理が、どこかで忍び寄ってくるわけですね。

久米:うん。

池上:海外ですと、「原子力発電は『安全』 だ け れ ど も 、もし何かがあったときの為に周辺の住民の避難訓練をやりましょう」という ことをやっているわけです。日本ですと、「避難訓練をやりましょう。」って言っても、「え ? 『 安 全 』 な ん で し ょ ? 避難訓練が必要 なモノは作らないでくれ!」という話になるもんですから、結局、電力会社の関係会社の人たちが、住民の役をして、避難訓練をするということになったり、「  『 安 全 』 な ん だ か ら 、二重三重四重の安全対策は必要ないよね?」というある種の「言霊」にとらわれて現実を見ない。その結果、このよ うな、「無様」な結果になっているんだな、という思いはしてますね。

久米:ボクもあれは「ぞっ」としたんですけど、あのー、水蒸気を抜いて圧力を下げる弁がありましたけど、あの弁はもともと付いてなかったんで すってね?日本の原子炉には。「そういうこと」(事故)は起こらないから付ける必要はない!って付けてなかったんですけど、海外で付け始めたんで、「それ じゃあ付けるか」ってんで、付けて助かったんですよ。危ないところだったって聞いてぞっとしましたけど。

池上:はい。

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